あなたの祭壇はどのような状態ですか?

「エリヤはすべての民に向かって、『わたしの近くに来なさい』と言った。すべての民が彼の近くに来ると、彼は壊された主の祭壇を修復した。」
(列王記上18:30)

 エリヤがアハブのお抱え偽預言者たちと戦う場面で、民を前に彼がなしたことを伝えるのが、今日の聖句です。
 私は、この聖句を読んで、改めて知らされた事実があります。それは、この時、イスラエルの祭壇が壊されたまま放置されていたということです。
 ちょうど、私たちの家に聖書はあるのですが、全く開かれた形跡がなく、ホコリがたまって本棚に放置されているような状態。
つまり、祭壇が壊されたまま放置されている。祭壇がある場所とは、礼拝の場所。神さまとの交わりの場所です。
そこが壊れたままであったということは、そこに当時のイスラエルの民の信仰の姿勢、神さまへの姿勢が明らかに現されている、ということなのです。

 ところで、洗礼を受けた後、イエスさまは荒野でサタンの誘惑を受けました。その時、イエスさまは、「あなたの神である主を拝み、主にだけ仕えよ」と語られました。
 私たちが礼拝すべきお方は聖書の神さまです。そして神ご自身を礼拝していく時、私たちが神に仕える者として整えられ、そのお方の恵みを反映させる者として確かな人生へと導かれていきます。
祭壇が壊れたままで放置されていたということは、私自身の心がそれだけすさみ、欲に支配され、平安のない、雑然とした状態を雄弁に物語っているということなのです。
祭壇で行われる礼拝にこそ、私たちの本当の神さまへの姿が明らかにされていくからです。
 この時、エリヤはカルメル山で霊的な戦いをしました。それは壊れた祭壇に現された神さまと私たちとの関係を修復することを目的とする戦いだったからです。

 あなたの祭壇は、今、どのような状態ですか?

 いってらっしゃい。

 牧師 松本雅弘

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