ナンバーワンからオンリーワンへ

「わたしの目にあなたは価高く、貴く わたしはあなたを愛し あなたの身代わりとして人を与え 国々をあなたの魂の代わりとする。」(イザヤ43:4)

 以前、教会にお招きした新垣勉(あらがきつとむ)先生を覚えていますか?
 沖縄の出身で、母親は日本人、父親はアメリカの軍人さんです。お父さんは帰国し、お母さん一人で勉さんを産みました。
ところがお産婆さんが目薬と間違えて、誕生した勉さんの目に別の液体をいれてしまった。それが原因で失明したのです。
しかも、お母さんは勉さんを置いて別の人と再婚し、勉さんは物心つくまで、おばあちゃんを実の母親だと思い込んで育ったのです。
両親に捨てられ、産婆さんの過ちにより失明までしました。先生は苦しみ、お産婆さんを憎み、両親を憎んだのですが何の解決にもなりませんでした。
自殺しようともしました。しかし、そういう中でイエスさまに出会ったのです。

 ある時、教会の人に「勉君、あなた、舌を出してみなさい」と言われ、舌を出すと、鼻が舐められるくらい長い立派な舌でした。
「あなた、賛美すると良いわ」と言われたそうです。そして賛美の道に導かれていきました。あるときオーディションを受けました。
その歌声を聞いた外国から来た審査員が「あなたは何人ですか」と訊ねるので、「日本人です」と言うと、
「あなたの声は、非常に張りがあり迫力があり、何かラテン系の素晴らしい天性の声をしている」と絶賛されたそうです。
 実はお父さまは、メキシコ系アメリカ人だったそうです。その時はじめて自分の体に流れている血の意味が分かった、というのです。

 このようなことを通して、神さまの視点に立って辛い出来事を受け取り直す中で、全てが良い方向へと動き出し、自分自身を受け入れるように導かれていったのです。
 この話は、とても大切なことを教えているように思いませんか?

 いってらっしゃい。

 牧師 松本雅弘

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