不思議な魅力
「あなたがたは・・神の家族であり」(エフェソ2:19)
コロナの影響で、もうしばらく顔と顔を合わせての交わりは難しい状況ですが、道を歩いていて教会の方にばったりお会いすると、何か不思議な親しさ、喜びを感じます。
昨年、ある教会に奉仕に招かれました。そこには私の教会学校の先生がおられました。洗礼式も、高座教会で行われた按手式の時も、わざわざ駆けつけてくださったご夫妻です。その方たちとの再会は本当に幸いでした。
他にも懐かしい方々もおられ、教会に通い始めた頃の思い出が走馬灯のように駆け巡ったことでした。
一昨日、オンラインでエクササイズの学びを再開しました。テーマは「変わった共同体」というものです。
テキストに、歴史家R・スタークの『キリスト教徒ローマ帝国』の本が紹介され、ローマ帝国の辺境に生じた、キリスト教という当時の人たちから見たら一種の新興宗教が、
短期間のうちにローマ社会を席巻するに至った理由はどこにあるのかということについて、書かれていました。
それは当時のクリスチャンが聖書の教えに従い、夫婦が尊敬し合い、親が子どもを愛し、子どももまた年老いた両親を大事にする。
そうしたことが当たり前になされる中で、「彼らの仲間に加わりたい」と願い人々が次々に起こされた結果だと分析するのです。普通とはちがう「変わった人たち」、つまり神の家族がそこにいたからなのです。
このことは私の経験でもあります。生れて初めて教会の門をくぐり、集会に参加しました。同世代の高校生がギターを弾き、ゴスペルを賛美し、その歌詞が心にしみました。高校生たちに自分にない不思議な魅力を感じたのです。
それ以来、礼拝に通い、今に至っています。振り返ると、高校生の仲間、世代を越え、同じ神さまを信じる神の家族がいて、支え合うことができたからだと思うのです。一日も早く礼拝を守れる時を切に願います。
いってらっしゃい。
牧師 松本雅弘