祈りによってあなたが変わる

「この種のものは、祈りによらなければ決して追い出すことはできないのだ」(マルコ9:29)

 聖書は、真の問題解決者が主イエスであることを教えています。ですから一番大事なことは、そのお方に働いていただくことです。そのために主イエスは、「熱心に祈りなさい。私の働きが現れるまで祈りなさい」と説いておられるのです。
 では、そうした主イエスの働きがどこから起こるかと言えば、祈り始めたあなた自身から始まることを、聖書は教えています。
祈るなかで示されるのは、自分自身の限界でしょう。なぜなら、自分の限界を感じた時に初めて、主イエスの働きを真剣に求める信仰が沸き起こってくるからです。
最初、自分の力では太刀打ちできない現実に直面し、「足りないところを補ってください。
自分は荷車を引きますが、坂道はしんどいですので、どうぞ後ろから押してください」というような祈りから始まるかもしれませんが、次第に「自分はどうすることもできませんから、主よ、あなたが働いてください」という祈りに変えられていくことでしょう。
つまり、祈りを通して、イエス・キリストとの関係が、「救い主」としてイエス・キリストから、「人生の主」なるイエス・キリストへと変化していく経験をするからなのです。
 こうして神さまの御業が起こってくるために、まず祈るあなた自身が神さまによって取り扱われていきます。祈りにおいてあなたが変えられていくのです。
 では具体的には、どのように変わってくるかと言えば、祈る内容が変わっていきます。その結果、あなたの人生も変えられていきます。
もっと正確な言い方をするならば、祈ることを通して、その人が何かをするのではなく、祈りを通して神さまにつながっていくからです。だから「変わるのだ」と聖書は教えるのです。
 ですから、信仰生活においてはまず祈るところから始めることが大切です。

いってらっしゃい。

牧師 松本雅弘

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