香港の兄弟姉妹と共に
「一つの部分が苦しめば、すべての部分が共に苦しみ、一つの部分が尊ばれれば、すべての部分が共に喜ぶのです。喜ぶ人と共に喜び、泣く人と共に泣きなさい。」(1コリント12:26)
7月1日香港で国家安全法が施行されました。
1997年中国返還後、一国二制度の下で言論、報道の自由が与えられているはずの中、施行された国家安全法の下、人々の発言は制限され、
先週はジャーナリスト、また民主活動家の周庭氏らが逮捕され、日ごとに中国中央政府の圧力が強くなる気配を感じます。
日本中会は1986年に香港中会との交流を開始し、宣教のために共に祈り、共に労してきました。私自身も1997年、若者たちと共に香港中会に派遣されたことがあります。
こうした中、香港中会議長を務めてきたウィリアム・イェン牧師が退職するとの知らせが届きました。
ウイリアム牧師は、昨年、逃亡犯条例改正案が審議されている間、中国政府の不当な行為を止めるよう祈りつつ抗議していたクリスチャン指導者の一人で、中国国有新聞社から名指しで中傷を受けていました。
この決断の背後には様々な葛藤があったと思います。香港中会の兄弟姉妹、特にウイリアム先生と奥様の今後の歩みの上に神さまの守りと支えが必要です。
私たちは同じキリストの体に属する者として、香港中会の兄弟姉妹のために、祈りの手を挙げ続けていきたいと思います。以下、具体的な祈祷課題です。
1.神さまが御手を広げ、あらゆる思いや行動を取りなしてくださり、神さまのご意志にかなうことになりますように。
2.新しい法制環境下、今後状況が進んでいく中で、イエス・キリストの平和が香港の人々の心に注がれますように。
3.香港の教会が、主にある一致を保ち、信仰により地の塩、世の光として歩み続けることができますように。指導者たち、そして兄弟姉妹が神さまに従い続けることができますように。
いってらっしゃい。
牧師 松本雅弘