思いの丈を神さまにお話しする
「思い煩いは、何もかも神にお任せしなさい。神が、あなたがたのことを心にかけていてくださるからです。」(1ペトロ5:7)
先日、ある本を読んでいましたら、以前、イギリスのダイアナ妃が交通事故で亡くなりましたが、その時、精神科を受診するうつ病を患った方の数が減ったそうです。
何故か?普段はポーカーフェイスのイギリス国民も、ダイアナ妃の死に際し、多くの人が涙を流したので、感情を発散したそうです。その結果、気持ちが晴々して、結果として、精神科の外来に来る人が減ったというのです。
ところで、聖書は、仕舞い込むのではなく、率直に祈るようにと勧めています。祈りを通して、思いのたけを神さまにお伝えするのです。
ただ、そのためには、私自身の思いや感情、例えば、悲しみや、怒り、寂しさや、ねたみなど、そうしたものが私の心の中にあることをまず認めてあげることが始まりとなります。
でもこれが意外と難しいのです。なぜならば、「こうあるべき」という思いが先行してしまうからです。神さまの前ですら優等生のように振る舞おうとする私がいるからです。その結果、感情や思いを仕舞い込み、ストレスとなることが多くあります。
これが出来ず、実は、何か抑圧された信仰生活を送ってしまうことがあるかもしれません。人に聴かせるのではありません。全てを御存じの神さまに率直にお話しするのです。
嘆くときも、率直に嘆く。そして、そのことを、聖霊なる神さまも執り成していてくださる。そのことを覚えたいと思います。
辛くなったらぜひ祈ってみてください。上手く祈れなかったら、祈りのスタイルの文章で思いの丈を書き綴ってみてください。そして、もし時間があったら、それを読み上げるようにして祈ることです。
主に聴いていただくことで、あなた自身が新しくされるのです。
今日、思いの丈を神さまにお話ししてみませんか?
いってらっしゃい。
牧師 松本雅弘