世代を超えた交わり

「あなたがたは・・・神の家族であり」(エフェソ2:19)

 私たちの高座教会は、宣教74年目を迎え、「4世代が喜び集う教会」を祈り求めています。しかし現在、コロナ禍の影響で、礼拝に共に集うことができない状況が続いています。
ただ、来週の10月第1主日から75歳以上という年齢制限も撤廃し、9時礼拝に加え、11時礼拝も感染予防を徹底しながら60名の限定的な人数ですが、共に集う礼拝を再開します(公共交通機関利用者も可)。
私は、教会の素晴らしさの一つは世代を超えた交わりなのではないかと思っています。
学生時代、礼拝の後、80代後半のH姉が卒業後に神学校に行くべきかどうかと悩んでいた私の話を聴いてくれました。
「松本さん、勘当されたら我が家にいらっしゃい。布団もあるし、イエスさまがついているし、私もついているから大丈夫!」と励まし祈ってくれました。
 H姉は戦中からの筋金入りのクリスチャンでしたが、教会に来ては、「家族が一人も受洗しない、行商をしながら家計を支えて来たのに嫁が来て、次に孫の嫁も来て、家族が急によそよそしくなってきた」と証しし、よく涙を流していました。
ですから、親から勘当され、家を追い出された私を、迎え入れる余裕やスペースなど、H姉にはなかったと思います。
でも、そう言ってくれたH姉の気持ちが嬉しかった。親身に話を聞き、涙を流し祈ってくれた、H姉との世代を超えた交わりは本当に有難いものでした。教会外では有り得ないことが、主の恵みの中で起こるのです。
 私たちは「4世代が喜び集う教会」を祈り求めています。今、社会が失いかけている世代間の交流がキリストにあって回復される。
「4世代が喜び集う教会」があること自体、地域の方々に対してチャレンジとなり、証しとなることだと思わずにはおれません。そのためにも来週からの礼拝が楽しみなのです。

 いってらっしゃい。

 牧師 松本雅弘

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA