人間らしく生きる

「さて、使徒たちはイエスのところに集まって来て、自分たちが行ったことや教えたことを残らず報告した。イエスは、『さあ、あなたがただけで人里離れた所へ行って、しばらく休むがよい』と言われた。
出入りする人が多くて、食事をする暇もなかったからである。そこで、一同は舟に乗って、自分たちだけで人里離れた所へ行った。」(マルコ6:30−32)

 今日は1月18日で、もうすでに学校も仕事も始まり、先日の年末年始の休みからも次第に日常を取り戻しつつある中、再度緊急事態宣言が発出され、不安を感じながら電車に揺られ、このメールを読んでおられるかもしれません。
 この時の弟子たちは、あなたと同じように人々に囲まれた毎日を過ごしていました。「出入りする人が多くて、食事をする暇もなかった」というくらいの忙しさの中にいました。
 弟子たちがイエスさまのところに集まって来て、そして、自分たちが行ったことや教えたことを報告したのです。それも「残らず報告した」と書かれているほどに、事細かに報告したのだと思います。
その後、イエスさまはその弟子たちに対して「しばらく休むがよい」と言われました。イエスさまは、弟子たちのニーズをご存知でした。
もう何年も前のことですが、「24時間、戦えますか」というキャッチコピーのCMが流れましたが、よく考えるととても恐ろしい問いかけです。
何故なら、もともと人間は、そのようには造られていませんし、逆に、人生の3分の1の時間を眠るように造られているのが私たちです。
ですから真に霊的であるということは、決して人間離れした行動を取ることではなく、人間らしく生きること。日々、主に報告し(祈り)、肉体の疲れをいやす休息をいただくこと(主に委ねて憩うこと)です。
クリスチャンの生活とは、特別な生活ではなく、むしろ、造られた人間として生きることなのです。

 いってらっしゃい。

 牧師 松本雅弘

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