きょう生きるためのみことばの糧

「見よ、わたしはあなたたちのために、天からパンを降らせる。民は出て行って、毎日必要な分だけ集める」(出エジプト記16:4)

 「日々のみことば」の配信が始まり、今年で丸10年が経過しました。配信を始めた頃のある朝のことを今でも思い出します。
朝7時、テーブルの上に置き忘れられた家族の携帯が、あちらこちらで鳴り始めたのです。「日々のみことば」メールが届いた知らせでした。
そう言えば、「日々のみことば」を受信するために、携帯を契約された教会員の方もおられました。
昔、エジプトから脱出直後、「あのときは肉のたくさん入った鍋の前に座り、パンを腹いっぱい食べられたのに。あなたたちは我々をこの荒れ野に連れ出し、この全会衆を飢え死にさせようとしている」と、
イスラエルの民が主に向かってつぶやいた、と聖書は伝えています。
これに対して主は、「見よ、わたしはあなたたちのために、天からパンを降らせる。民は出て行って、毎日必要な分だけ集める」と、マナを降らせることを約束し、
その後40年間、約束の地に到着するまで毎日続きました。
ところで、「一日の分量だけのマナを集めるように」と言われたにもかかわらず、次の日の分まで多く集めた人がいました。すると多く集めたマナは夜中に虫がつき臭くなって食べられなくなりました。
その教訓を生かし「彼らは朝ごとにそれぞれ必要な分を集めた」と聖書は伝えています。
昨日の糧は、残念なことに、今日の信仰の歩みを支える糧にはなりません。今日を生きるために、今日いただく新鮮なみことばの糧が必要なのです。
主イエスも、「日ごとの糧を今日も与えてください」と祈るように教えてくださいました。その日その日に、体を養う糧とともに、あなたの心を守り育てるみことばの糧を祈り求めてください。
「日々のみことば」メールが少しでも役に立てますようにと祈ります。

 いってらっしゃい。

 牧師 松本雅弘

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