勇気をもつ秘訣

「五羽の雀は二アサリオンで売られているではないか。だが、その一羽さえ、神の前で忘れられてはいない。それどころか、あなたがたの髪の毛までも一本残らず数えられている。恐れることはない。あなたがたは、たくさんの雀よりも優れた者である。」 （ルカ１２：６−７）
　ある時、イエスさまは「二アサリオン」で売られている「五羽の雀」の一羽さえも、神さまに知られ、神さまに覚えられている。それならば、たくさんの雀よりもはるかに優れた者、神さまのかたちに造られた者として私たち人は、神に忘れられているはずがない、と説かれました。頭の毛の数までみんな数えられているほどに、知り尽くされているからです。 今までは体裁にこだわり、人を恐れることが多かった者が、それまで持てなかったような勇気を人前で持つようになれる秘訣は、本当に畏れるべきお方、気を遣うべきお方を知ることからくると、イエスさまは教えてくださいました。 洗礼を受けて間もなかった頃、私は友人に自分がクリスチャンになったことを隠していたことがあります。ある日、クラスの友人と一緒に電車に乗っていると、たまたまクリスチャンの友人に出会いました。すると電車の中なのに、聖書の話をし始めたのです。私はとっさに周りを意識し小さな声になっていました。 教会案内のビラを配っているところを幼馴染に見られた時の戸惑いと恥ずかしさも経験しました。同時に、そのような反応をした自分自身にも驚いた経験があります。 時には空気を読む必要もあります。でも、恥ずかしさのあまり、大事な友人や家族に、自分の信仰を表明していないとするならば、そのことにブレーキをかけているあなたの心を、イエスさまの御前でもう一度探る必要があるのではないでしょうか。 私たちの神さまへの信仰がはっきりする中で、私たちは人の目を恐れなくなります。それは、真のお方を畏れるからです。
いってらっしゃい。
牧師　松本雅弘
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