振り向くとき
「天使たちが、『女よ、なぜ泣いているのか』と言うと、マリアは言った。『誰かが私の主を取り去りました。どこに置いたのか、分かりません。』こう言って後ろを振り向くと、イエスの立っておられるのが見えた。しかし、それがイエスだとは分からなかった。」(ヨハネ20:13、14)
マグダラのマリアは、復活の主イエスと最初に出会った人でした。ペトロと一緒に墓に来てみたのですが、主の遺体は見つからず、墓で泣いていたのです。ちょうどその時、天使が尋ねるとマリアは、その声に応えるように後ろを振り向いたのです。するとそこにイエスさまが立っておられました。 これはとても象徴的な出来事のように思います。「後ろを振り向く」、すると、今までの歩みと正反対の方向に復活の主がおられた、ということです。 「悔い改め」とは「メタノイア」という言葉ですが、直訳すると「方向転換」という意味を持ち、とても大切な言葉として聖書の中に出て来ます。 マリアにとっての復活のイエスさまとの出会いは、彼女の生きる姿勢を方向転換する出来事だったのです。それは、まさに「悔い改め」の経験そのものでした。 その結果、彼女の心の目が開かれていきました。そのお方がイエスさまであることを知ったのです。イエスさまを墓の中に一生懸命探していたマリアでしたが、それまでの歩みの方向を転換したところに、復活の主が待ち受けておられたのです。そこにマリアの新しい人生が開かれていきました。 「悔い改めて」、すなわち、私たちの今までの歩みの延長線上ではない、神さまの御言葉に導かれる新しい方向に歩み出すとき、そこで私たちは復活のイエスさまと出会うのです。 イエスさまにある新しい歩みが用意されているのです。そのことを覚えながら、今日一日を歩んでいきましょう。
いってらっしゃい
牧師 松本雅弘
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