新しく造られた者
「だから、誰でもキリストにあるなら、その人は新しく造られた者です。古いものは過ぎ去り、まさに新しいものが生じたのです。」(Ⅱコリント5:17)
「聖書の人物で、一番、最初に入れ歯をした人は誰でしょう?」というクイズがあります。 正解は「アブラハ(歯)ム」でした。 彼は九十九歳の時、神さまと契約を結びます。その印として割礼を受けるのですが、その時から神さまは「アブラム」に「ハ」を入れ「アブラハム」と名乗るようにお命じになりました。 聖書に登場する他の人たちもそうです。人生を決定づける神さまとの出会いを経験した後、彼らは新しい名をもって呼ばれています。 「アブラム」は「アブラハム」。その妻の「サライ」は「サラ」。「ヤコブ」は「イスラエル」と言う名前を神さまからいただきました。「シモン」が「ペトロ」と呼ばれ、「サウロ」が「パウロ」として歩んだのと同じです。 そして、神さまは、あなたをも新しい名をもって呼んでくださる。そして新しい名とは、まさに新しいあなたを意味しています。 ところで、「あなたは過去の出来事と他人を変えることができないが、あなた自身と明日とを変えることはできる」と言われます。 確かに周囲の人々を私の力や知恵で変えることはできません。でも私自身の「出方」によって、相手も今までとは違う「反応」をしてくれることもあります。つまり、何を選んで生きるのか、どちらの方向に一歩足を進めるのか、その結果としての「明日」を選ぶことは可能です。 パウロは、コリント教会の兄弟姉妹に対して、「だから、誰でもキリストにあるなら、その人は新しく造られた者です。古いものは過ぎ去り、まさに新しいものが生じたのです」と語りました。 神さまは、あなたを、キリストに結ばれた者として、新しく創り直してくださっていると教えています。そこにこそ大きな可能性があります。
いってらっしゃい。
牧師 松本雅弘
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