落胆してはならない

「イエスは、絶えず祈るべきであり、落胆してはならないことを教えるために、弟子たちにたとえを話された。」 (ルカによる福音書18章1節)
 笑う時には口角をあげる。 「パパ笑って!」と息子に言われた。6歳になる息子は小学校に入り成長が目覚ましい。何でも自分でやりたがる。そして、思い通りにいかないと癇癪をおこすようになった。親として叱ることも増えてきた。そんなことが続いて最近息子はスランプになっている。そして「パパ怒らないで、パパ笑って」と繰り返しせがむようになった。甘えたい気持ちと、自立したい気持ちの狭間で戦っているようだ。しかし、笑っているのに「怒らないで!」と言われるので困り果てた。「パパ、こう笑うの」と見本を見せてくれた顔は、口角がしっかり上がった分かりやすい笑顔。そうか、目だけで笑ってごまかすことはできそうもない。しつこくせがまれて、口角を上げて笑うようにがんばってみた。やればできる。 イエスさまは、落胆してはならないことを教えるために、たとえを話された。人を人とも思わない裁判官に、「どうか裁判をして、私を守ってください」と執拗にせがむやもめの女の話だ。あまりにしつこいので願いを叶えてあげた。意地悪い裁判官でさえ、しつこくせがむ者の願いを叶えるのだから、まして神さまは、熱心に絶えず祈る人を放ってはおかない方だと教えてくださったのです。だから「落胆してはならない」と。 祈ることをあきらめてはならない。祈りこそが、私たちの心の奥にある思いを、神さまのもとへ運んでくれる言葉だからです。
《祈り》主よ、あなたのみ言葉に従って息子に伝えようとしました「自分のできないことで落胆してはならない」と。しかし、あなたの言葉が私に臨みました。「息子のことで落胆してはならない」と。私は思いました。主は求める者の心の奥を知り、放っておかれる方ではないことを。主よ、私の心の言葉を、あなたへと運び続けます。
牧師 和田一郎
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