教育は人間をつくる

「今日私が命じるこれらの言葉を心に留めなさい。そして、あなたの子どもたちに繰り返し告げなさい。家に座っているときも、道を歩いているときも、寝ているときも、起きているときも唱えなさい。その言葉をしるしとして手に結び、記章として額に付け、また家の入り口の柱と町の門に書き記しなさい。」 (申命記6章6-9節)
 “Bushido: The Soul of Japan" という名著を書いた新渡戸稲造は岩手県盛岡の生まれでした。西洋的キリスト教倫理と日本の伝統的道徳を融合した、日本の教育に貢献した人です。新渡戸が地元岩手県で講演した時に、同じ岩手出身の作家、宮沢賢治が講義を聴いていたそうです。二人に共通していることは教育に力を注いだことです。 新渡戸は子どもが好きで、いつもポケットにキャラメルをしのばせている人でした。「君子不器(くんしふき)」という言葉をよく使ったそうです。立派な人物(君子)は単なる道具のように一つの用途や機能に限定された専門バカにならず、幅広い知見と柔軟性をもつジェネラリストたれ!というのが彼の教育観の中心にありました。海外の友人から「西洋にはキリスト教信仰という倫理道徳を学ぶ基盤がある。日本は無宗教だというが、いったい子どもは何から倫理を学ぶのか?」と問われて答えに困った。自分の倫理道徳の源流は武士道にあると考え、『武士道』という書を英語で著しアメリカで出版したものが世界中で評判となったのです。日本人の魂が世界の人々に分かりやすく伝わったのです。  エジプトで奴隷とされていたイスラエルの人々は主なる神によって解放され、約束の地カナンへ向かい40年が過ぎました。旅の間に生まれた新しい世代がいよいよ約束の地に入ろうとしています。この若い世代が神の民としてしっかり歩めるように、モーセはもう一度「子どもたちに信仰をしっかり伝えること」と、教育について語りました。神は、イスラエルの民が、神の民であり続けるために重視していたのが「教育」だったのです。
《祈り》天の父よ、あなたの教えは勉強とは違います。あなたの教えは私に意味を与えてくださいます。生きる意味、自分がいる意味、愛する意味、それがあなたの教え、あなたの教育です。あなたの教育が私の人格をつくるのです。
牧師 和田一郎
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