しみじみやれっ!

「聞くところでは、あなたがたの中には、怠惰な生活を送り、少しも働かず、余計なことをしている者がいるということです。そのような者たちに、主イエス・キリストにあって命じ、勧めます。落ち着いて働き、自分で得たパンを食べなさい。」 (テサロニケの信徒への手紙二3章11-12節)
 部活動の最中、ある生徒が先生の目を盗んでダラダラ練習していたら、先生の厳しい言葉が飛んできました。「ちんたらすんな!しみじみやれっ!」 「しみじみ」は「しんみりと」という意味ではありません。「しっかり」「真剣に」という意味です。共通語では「だらだらするな、しっかりやれ」となります。たとえば共通語で「あいつは真剣に取りくまないなぁ」という時、「あいつはしみじみしねーな」と言い表す。ご存じでしたか?茨城県の方言では、そのように言うのだそうです。 テサロニケの信徒への手紙二で、使徒パウロはこう語ります。「働こうとしない者は、食べてはならない」(2テサロニケ3:10)。当時の教会には、「キリストの再臨はすぐに来るのだから、コツコツ働くのは意味がない」と考え、怠惰な生活に流れる人々がいました。パウロはそれを信仰深さとは呼びませんでした。むしろ、「落ち着いて働き、自分で得たパンを食べなさい」(3:12)と、はっきり戒めます。信仰とは、空を見上げて待ち続けることではなく、与えられた場所で、与えられた務めを「しみじみ」、つまり真剣に生きることなのです。 先生の叱責もパウロの言葉も根っこは同じ「今やるべきことを、ちゃんとやれ!」です。 信仰生活は、今日の御言葉、今日の生活、今日の隣人としっかりと向き合う。その積み重ねの中にこそ、キリストの再臨を待ち望む本当の姿があるのではないでしょうか。
《祈り》主よ、私は告白します。あなたが与えてくださった貴重な日々の中で、心が緩んでしまう私がいました。どうか与えられた時と場所の中で、誠実に生きることができますように。
牧師 和田一郎
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