いつくしみ深い友なるイエス
「今この時の苦しみは、将来私たちに現されるはずの栄光と比べれば、取るに足りません。」 (ローマの信徒への手紙8章18節)
「いつくしみ深い」(「讃美歌21」 493番)は世界的に愛されている讃美歌です。作詞者はジョセフ・スクライヴェン(1819 – 1886年)。スクライヴェンの人生は、決して順風満帆なものではありませんでした。彼はアイルランドの裕福な家庭に生まれ、名門トリニティ大学で学びました。卒業してから、幸せの結婚式の前日に、最愛の婚約者を溺死という突然の事故で失います。深い悲しみを抱えたまま、彼はカナダへ渡り、教師として新しい生活を始めました。 ところが、その地で今度は、母親が重い病にかかっているという知らせを受け取ります。直接そばに行くことができなかった彼は、母を慰めるために一通の手紙を書きました。その中に記されたのが「Pray Without Ceasing(絶えず祈りなさい)」という詩です。この詩が、のちに讃美歌「いつくしみ深き」として世界中で歌われるようになるとは、彼は想像もしなかったでしょう。スクライヴェンは、二人目の婚約者に恵まれますしが、その方もまた結婚を目前にして肺炎で亡くすという悲劇が襲います。人が生きる希望を失ってしまっても不思議ではない出来事が、彼の人生には重なって起こりました。 彼の詩のためにC・コンヴァースが作曲した「いつくしみ深い」の讃美歌は、彼が56歳(1875年)の時にアメリカの福音讃美歌集に掲載されて、静かに全米に広がっていきましたが、彼は作詩で生計を立てるわけでもなく、66歳で天に召されるまで、近所に住んでいる老女が独り暮らしで困っていると、斧をもって薪を割りに行くといった、静かな奉仕の人生を歩みました。彼は有名な業績を残した人物ではありませんが、それでも神は、彼の一つの詩を大いに用いられたのです。
《祈り》いつくしみ深い神よ、スクライヴェンの人生にあった深い悲しみと、そこから生まれた一つの祈りの詩が、多くの人の慰めとなったように、私たちの小さな祈り、細やかな善行も、あなたの御手の中で用いてください。
牧師 和田一郎
ご感想は下まで(スマホ・パソコンの方向けです) forms.gle/EkE9N8gDaJQ7ee2L9
発行者名 高座教会 www.koza-church.jp/
「いつくしみ深い」(「讃美歌21」 493番)は世界的に愛されている讃美歌です。作詞者はジョセフ・スクライヴェン(1819 – 1886年)。スクライヴェンの人生は、決して順風満帆なものではありませんでした。彼はアイルランドの裕福な家庭に生まれ、名門トリニティ大学で学びました。卒業してから、幸せの結婚式の前日に、最愛の婚約者を溺死という突然の事故で失います。深い悲しみを抱えたまま、彼はカナダへ渡り、教師として新しい生活を始めました。 ところが、その地で今度は、母親が重い病にかかっているという知らせを受け取ります。直接そばに行くことができなかった彼は、母を慰めるために一通の手紙を書きました。その中に記されたのが「Pray Without Ceasing(絶えず祈りなさい)」という詩です。この詩が、のちに讃美歌「いつくしみ深き」として世界中で歌われるようになるとは、彼は想像もしなかったでしょう。スクライヴェンは、二人目の婚約者に恵まれますしが、その方もまた結婚を目前にして肺炎で亡くすという悲劇が襲います。人が生きる希望を失ってしまっても不思議ではない出来事が、彼の人生には重なって起こりました。 彼の詩のためにC・コンヴァースが作曲した「いつくしみ深い」の讃美歌は、彼が56歳(1875年)の時にアメリカの福音讃美歌集に掲載されて、静かに全米に広がっていきましたが、彼は作詩で生計を立てるわけでもなく、66歳で天に召されるまで、近所に住んでいる老女が独り暮らしで困っていると、斧をもって薪を割りに行くといった、静かな奉仕の人生を歩みました。彼は有名な業績を残した人物ではありませんが、それでも神は、彼の一つの詩を大いに用いられたのです。
《祈り》いつくしみ深い神よ、スクライヴェンの人生にあった深い悲しみと、そこから生まれた一つの祈りの詩が、多くの人の慰めとなったように、私たちの小さな祈り、細やかな善行も、あなたの御手の中で用いてください。
牧師 和田一郎
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