工事中

「信仰の創始者また完成者であるイエスをみつめながら」(ヘブライ12:2)

 暗いニュースが続く中、嬉しい知らせが届きました。『主イエスを見つめながら―カンバーランド長老キリスト教会高座教会七〇年史』の発行が近づきました。
いまカバーや帯のデザインを最終確認しています。TCU学長山口陽一先生は次のような「推薦のことば」を寄せてくださいました。
「一冊の聖書の贈り物から誕生した群れが1000人を超える教会となり、カンバーランド長老教会日本中会を形成して12の教会・伝道所を産み出した神の恩寵による奇跡の物語。
戦後の文化の拠点から、地域に根差す信仰共同体として成長を続けた70年の足跡を丹念にたどり、人間的な混乱や過ちなども含めて考察し、将来を展望する歴史が、
編集委員会の協議を重ねて編まれたことがまことに貴重です。」
高座教会の歴史を振り返ると、いつも心に思い浮かぶ御言葉があります。それが今朝のみ言葉です。そして、その御言葉とセットになっている、忘れられない出来事があります。
ある時、高校生だった娘が顔を輝かせて修養会から帰って来ました。講師の先生が、「君たちは“工事中”だ。でも主が始めてくださった工事は主が必ず完成してくださる。
工事現場はけっこう雑然としているだろ。それと同じように工事中の君たちも同じだ。でも必ず完成されるから心配するな」、と、そう励まされたそうです。
娘から聞いた「工事中」というその言葉は、その時から私にとっての宝の言葉になりました。
工事を始められた方は、工事を完成される主イエスです。あなたの中にも、教会の交わりにも、工事現場のように不完全で欠けたところがたくさんあるでしょう。
どうしてよいか途方に暮れる現実に直面します。でも主が手をつけてくださった工事は、必ず主が完成してくださる。そのような確信を持ちつつ、今を生きることが許されています。

いってらっしゃい。

牧師 松本雅弘

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