愛する者に眠りをお与えになる主

「主御自身が建ててくださるのでなければ/家を建てる人の労苦はむなしい。主御自身が守ってくださるのでなければ/町を守る人が目覚めているのもむなしい。
朝早く起き、夜おそく休み/焦慮してパンを食べる人よ/それは、むなしいことではないか/主は愛する者に眠りをお与えになるのだから。」(詩編127:1−2)

 心療内科医の海原純子さんが「手入れ」という文章を書いていました。
「夕食で使ったレンジ、必ず洗うでしょう。そのまま放置したら翌朝には汚れがこびりついてなかなかとれなくなる。使ったテーブルも同じ。拭いておかないと次に使えなくなる。
花びんの水をかえないと花は枯れてしまうし、車を運転する方は、走らせる前にガソリンを入れる。これらすべては当たり前のことだ。
台所も食器も花も車も、使ったら〈手入れ〉する。使う前には点検する。なのにどうだろう。人は自分の体と心の手入れをしているかしら。」

神が、お造りになった人間に、最初にさせたことは睡眠でした。専門家によれば、健康を維持するのに必要な睡眠時間は約8時間だそうです。
人生の三分の一を眠って過ごすように、神は人をお造りになったのです。これは驚くべきことです。でも、そう造られているはずの私たちがそのようにできない。
結果として健康を損ね、気力も失せ、生産性を低下させてしまいます。

 先ほどの海原さんの文章はさらに続きます。
「朝食を食べずに仕事に出かけるのは、ガソリンを入れずに車を走らせるようなもの。夜遅くまでパソコンやテレビをみて眼を使い続けるのは、やかんのお湯をわかしつづけるようなもの。
・・・手入れは大切だ。今日一日よく働いてくれた体をきちんと休めよう。・・・手入れする時間をないがしろにせず、きちんと使ってきちんと手入れするのが大切なのではないかしら、と思うのである」

 睡眠のエクササイズ、大切ですね。

いってらっしゃい。

牧師 松本雅弘

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