死に打ち勝つ
「あなたがたには世で苦難がある。しかし、勇気を出しなさい。わたしは既に世に勝っている」(ヨハネ16:33)
日本人は人生の締めくくりである死を忌(い)む習慣があります。そこで、ある医師が日本人250人を対象に「死」についてアンケートを実施し次のような2つの質問をしました。
第1問:あなたは死後の世界があると思いますか?
これに対して、「ある」と答えた人が1/3。「ない」と答えた人も1/3。残りの1/3の人たちの答えは「わからない」と答えました。つまり結果が見事に3つに分かれたそうです。
第2問は「ある」と答えた1/3の人を対象にしました。
第2問:それでは、あなたは死後の世界について次の3つの内、どのようなイメージを持っていますか?「明るい」「暗い」「不気味」
すると、これに対しても第1問同様に1/3ずつに分かれる結果になりました。
結果を見て医者は、「以上のことから推測できる日本人の死および死後の世界のイメージというのは、死というものはこの世の最後で、その先には何もなさそうだ。
たとえあるとしても非常にいやな、暗い、不気味なところらしいというものです。」と結論づけたそうです。
あなたは、どうお考えになりますか?
確かに死とは不気味なものです。人生を大きな括弧に包み、その前に付けられるマイナスの記号が「死」といったイメージ。
つまり、最後には全部なくなるとするならば、苦労することも無意味、せいぜい生きている間だけは適当に楽しもうということになります。
これに対し聖書はどのように受けとめるのでしょう?
結論から言えば、聖書はキリストの復活により「死」に対し勝利したことを説きます。そしてキリストを信じて終わりを迎える時、主が勝ち取ってくださった復活という勝利に、私たちも与ることができるというのが聖書の一貫した主張なのです。
この希望に留まり続けていきたいものです。
いってらっしゃい。
牧師 松本雅弘