朝の15分があなたを変える
「主よ、あなたの御言葉のとおり、あなたの僕に恵み深くお計らいください」
(詩編119:65)
「ちいろば先生」の名で親しまれた榎本保郎先生は「朝の15分があなたの人生を変える」と言われました。聖書に聴く5分間。聴いた御言葉を思い巡らし、あるいは信仰書を読む5分間。そして神さまに導きを祈り求める5分間。
この15分間の「御言葉と祈りの生活」により人生そのものが変わると言われました。
ではどのように変化が起こるのでしょうか。それは、聖書に聴くことで、私に対する神さまの願いが分かってきます。日々の生活は「こんなはずではなかった」と思う出来事の連続です。
でもクリスチャンの特権は「こんなはずではなかった」と思う出来事の背後に確かな神の御手があることを確信できることなのです。
創世記のヨセフがそうでした。パウロもそうです。絨毯を裏から見てもまったく無秩序な模様しか分かりません。
でも聖書を通して神さまの視点で物事を見るとき、ちょうど絨毯を表から見るように、「こんなはずではなかった」と思えるような出来事の背後に、実は温かな恵み豊かな御手による鮮やかな模様が織りなされている現実を知らされるのです。
クリスチャンとは、それを体験して生きることができる者です。
このように神さまの愛と恵みを体験する中で、次第に神を賛美したい。神に感謝したい。神の恵みに応えて生きてゆきたい、という思いが不思議と与えられていくことでしょう。
そのようにして神さまの願っておられることを祈り求める私たちに変えられます。そのようにして祈りが聴かれる経験をし始めるのです。
聖書に聴く中で価値観に変化が生じ、時間やお金の使い方、人との接し方、物事の判断の仕方が変わります。「人生が変わる」ということはそういうことなのです。その変化が、毎日の15分の「御言葉と祈りの生活」から始まるのです。
いってらっしゃい。
牧師 松本雅弘