もう背伸びする必要はありません
「あなたがたは、以前は闇でしたが、今は主にあって光となっています。光の子として歩みなさい。」(エフェソ5:8)
以前、「こころが元気でないと教会に行けないのです」という声を聞いたことがあります。残念なことですが、そうした現実が私たちの高座教会にあるのでしょう。本来愛し合い、協力し合うクリスチャンの交わりが、互いに背伸びし、競い合うようなところがあるのかもしれません。 光なる神さまの御前に全てが明らかなのに、悲しいかな、この私は、いったい誰に対して、自分の立派さや賢さを証明しようとしているのでしょうか。あるいはそうできなくて落ち込んでしまうのでしょうか。 本来、教会は普段着で行っていい所です。私たちは、弱さも欠けも含めて全て、光なる神さまに知られているわけですから、背伸びする必要はありません。背伸びして生きてもしょうがないのです。全てをご存知の神さまの御前に生かされて歩むのがクリスチャン生活ですから、本当は、もっともっと素直になるしかないのです。心を開いていくしかないのです。 教会とは、主の光に照らされて、主の御業を世の中に証しするところです。「この世の価値基準に照らして立派な人がいてすごい」とか、「外見が素敵だ」とか、そういうことは本質的なことではありません。 もちろん、そうしたこと自体は素晴らしいことでしょうが、でも教会はそこで勝負はしません。普通だったら輝くことなどあり得ない私に、神さまの恵みの光が当たり、その光に照り出された神さまの愛の業を見せていただけるところが、教会であるからです。 高座教会の交わりの中で主の御業を目の当たりにしていく。そして私たちが主の御業のために用いられていく時、世の人たちは「私たちも世の光としてキリストにあって輝けるのだ」ということを知ることができます。このような交わりを共に祈り求めていきましょう。
いってらっしゃい。
牧師 松本雅弘
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