ビリーフの書き換え

「むしろ、心を新たにして自分を造り変えていただき、…」（ローマ１２：２）
　あるクリスチャンのカウンセラーが、コロナ下を経験した私たちの心の中に「ビリーフ（belief）の書き換えが起こった、と語っていました。 ビリーフ（belief）とは「信念／価値観」と訳されますが、生活のなかで「当然」と思っていること、自分にとっての「常識」や「ふつう」のことでもあります。 例えば、「仕事に行くのがあたりまえ」、「学校に行くのがあたりまえ」、「教会（礼拝）に行くのがあたりまえ」、「ストレス発散に外へ遊びに行くのがあたりまえ」。そうした中、コロナ下を経た私たちは、こうした「ビリーフ」の一つひとつを、いわば強制的に書き換えざるを得ない経験をして来たように思います。 ふだんの生活ではこうした書き換えが起こることは難しいと言われます。なぜならそれは長い年月を経て、私たちの心に染みついたことだからです。 ただ、コロナ下の「非日常」を経験した私たちは、今まで「当然」と考えていた「ビリーフ（信念、思い込み）」が必ずしもそうでないことを知らされたように思います。そしてコロナ以前に比べ、より柔軟に、より自由な生き方につながるものになったら、それはそれで素晴らしいと思います。 聖書は「むしろ、心を新たにして自分を造り変えていただき、何が神の御心であるのか、…わきまえるようになりなさい」とあり、生き方に変化をもたらす源が「心／ビリーフ」の書き換えから始まると教えます。私も今、このとき「ビリーフ」の棚卸をしてみてみようと思いました。
いってらっしゃい。
牧師　松本雅弘
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