食卓の情景

「そして、自分の家でイエスのために盛大な宴会を催した。そこには徴税人たちやほかの人々が大勢いて、一緒に食卓に着いていた。」 （ルカによる福音書5章29節）
　食べることは生きること、イエスさまは食事を大切にされていました。 味覚というのは不思議なもので、子どもの時は嫌いだったものでも、年をとるにしたがって食べられるようになって、美味しくなることがありますね。あれを食べたり、これを食べたりした味の記憶が積み重なって味覚が向上する。そのようにして、さまざまな味の美味しさに気づいていくのだそうです。人づき合いも同じで、さまざまな人との出会いを通して、新しい個性との出会いの記憶が積み重なって、それぞれの個性の素晴らしさに気づいていくのではないでしょうか。イエスさまが食事をした人々は、徴税人、罪人、ファリサイ派の人もいれば議員もいました。多種多様な人々との食卓、それがイエスさまの食卓の情景でした。その食卓に私たちも招かれています。礼拝の中の聖餐式がその食卓です。そして、私たちも多種多様な人々の一人です。食べることは生きること。イエスさまが食事を大切にしていたように、さまざまな人たちとの食卓を大切にしましょう。
《祈り》神さま、甘い、辛い、酸っぱい、コク、そして歯ごたえ、のど越しの美味しさを感謝します。さまざまな味が積み重なって「美味しい」があります。さまざまな人がいて喜びがあります。さまざまな恵みの記憶が私の信仰の証しです。ありがとうございます。
牧師　和田一郎
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