信仰があるからだ

「このように、私たちは信仰によって義とされたのだから、私たちの主イエス・キリストによって神との間に平和を得ています。」 （ローマの信徒への手紙5章1節）
　インド人はトイレットペーパーを使わない、左手があるからだ。 便器のすぐ横に手桶が用意してあり、それを使って水をかけながら手でお尻を拭くというか洗うのだそうだ。ある旅人がトイレットペーパーの存在を教えると「拭いたあと、その紙はどうするんだい？汚いなぁ」と言われた。そうはっきり言われると、こっちの常識がひっくり返る。 キリスト者はご利益を期待して祈らない、信仰があるからだ。寺や神社でお賽銭を入れたり、お守りを買って願いを込めたり、彫像を拝んだりしないのです。神さまは霊なる存在なのだから、人間の手で作った偶像を信仰の対象とはしないのです。寺や神社に参拝する人からすると常識がひっくり返って見えるかも知れませんね。全知全能であり、時代を超えて、遍在される霊なる神さまに対して、私たちが求められるのは、目には見えないものを信じる信仰です。その見えない神さまに祈り、良いことが起ころうとも悪いことが起ころうとも信じる心は変わらない。人間が想定できる有限の中には決して閉じ込められない無限の存在である神さまは、目の前の幾多の苦難さえも「万事を益」とされる神だと信じているのです。だから、いつでも、どこでも、何があっても、私たちは神さまとの間に平和があるのです。
《祈り》神さま、私の手元にはスマホにパソコンなど、目に見えるものから分かりやすい情報がたくさん入ってきます。見えるものに心を振り回されます。あなたが私の心をご覧になっているように、どうか心の目であなたを見つめることができるようにしてください。
牧師　和田一郎
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