【カンバーランド長老教会の歴史（高座教会）について】 （信仰の基本シリーズ8）

全７シリーズ 　各３回　月曜-水曜
「イエスはお答えになった。「『人はパンだけで生きるものではなく 神の口から出る一つ一つの言葉によって生きる』と書いてある。」 （マタイによる福音書4章4節）
　終戦後、大和市中央林間に住むオルガニストの男性が、厚木基地のクリスマスの奏楽を頼まれました。その時に依頼した米軍のチャプレンから一冊の英文聖書が贈られました。この聖書を手にした高座教会の創立者たちは、次のように語り合ったと伝えられています。 「君、戦争をしたことが大きな間違いであったのは、万人が認めて反省しているところだ。なぜにこんな間違いを起こしたかがこの聖書を読んで初めてわかった。僕達はキリストを知らなかったからだ・・・」と、こうして教会創立の機運が高められたそうです。そして、チャプレンを通して日本基督教団から牧師が派遣されます。 最初の礼拝は1947年1月19日に中央林間の一軒の家で捧げられ、高座教会の歴史が始まりました。そして1949年に現在の南林間二丁目に礼拝堂が建てられたのです。同じ年、礼拝所だけではなく地域コミュニティの教育と文化振興の役割りを果たしたいという設立時からの願いから「みどり幼稚園」を開設しました。 しかし、しばらくするとまだ小さい群れであったために、教会堂建設にかかった建設費の支払いに困るようになったのです。そこで手を差し伸べてくれたのが、チャプレンが所属する米国のカンバーランド長老教会でした。こうして高座教会は1950年「カンバーランド長老教会」に加入したのです。その後は教会が増えて神奈川県、東京都、千葉県に12教会13の礼拝拠点があります（2025年現在）。 「人はパンだけで生きるものではなく 神の口から出る一つ一つの言葉によって生きる」と聖書あるように、人間は「神の口から出る一つ一つの言葉」、つまり「聖書」によって本来の命を生きることができます。キリストと共に生きるという生き方です。80年ほど前に、一冊の聖書がこの南林間の地に置かれたことによって、今もこの地域に「永遠の命」を伝え続けているのです。
《祈り》主よ、聖書の言葉は真理です。一冊の聖書をきっかけに、どれだけ多くの魂を救ってきたことでしょうか。どうか、どのような時も正しい道を示してください。これからも真理の言葉である聖書をとおして、いつも正しい道を歩むことができますように。
牧師　和田一郎
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