神様は素晴らしい！

「さて、その地方で羊飼いたちが野宿をしながら、夜通し羊の群れの番をしていた。すると、主の天使が現れ、主の栄光が周りを照らしたので、彼らは非常に恐れた。天使は言った。「恐れるな。私は、すべての民に与えられる大きな喜びを告げる。」 （ルカによる福音書2章8-10節）
　「神の栄光」とはいったい何でしょう？イエス・キリストの誕生を最初に知らされた羊飼いたちは、夜空に「栄光」を見て恐れたとあります。羊飼いたちは、それを見て恐ろしくなるほど驚いたのです。ある人は神の栄光が現れることを「神様は素晴らしい！と感動することだ」と説明していました。単なる奇跡ではなくて「神の素晴らしさ」が現わされて感動するものを「神の栄光」としているのです。 まさしく羊飼いは夜空の光を見て「神様は素晴らしい！」と感動して、家畜小屋のイエスさまを見に行き、神の素晴らしさを実感したのです。カナの結婚式で、ブドウ酒がなくなってきた時に水をブドウ酒に変えました。「イエスは、この最初のしるしをガリラヤのカナで行って、その栄光を現された。それで、弟子たちはイエスを信じた。」（ヨハネ書2:11）この出来事も、弟子たちが「神の業とは素晴らしい」と感動してイエスさまを信じたのです。 この神の栄光は、人にも、自然の中にも現わされます。人が現わす愛や、芸術、勇気ある行動などの中に見ることができます。「なぜなら、『闇から光が照り出でよ』と言われた神は、私たちの心の中を照らし、イエス・キリストの御顔にある神の栄光を悟る光を与えてくださったからです。」（２コリント4：6） 　さらに自然の美しさの中に神の栄光を見ることができます。「天は神の栄光を語り　大空は御手の業を告げる。」(詩編19:2)。 人間や自然に現わされる栄光とは、神の栄光を映し出す惑星のような輝きです。自分自身で輝く太陽のような輝きではなく、月のように太陽の光を反射させて輝く、惑星のような輝きが、人間や自然に現わされているのです。 人間の素晴らしさ、自然の美しさ、それに驚き感動することは、言うなれば「神様は素晴らしい」と感動すること、それが神の栄光なのです。イエスさまは「私は、人からの栄光は受けない」（ヨハネ福音書5:41）と言われました。父から受けたイエス・キリストの栄光を、わたしたちは反射し続ける者でありたいのです。
《祈り》神さま、私には生きる目的があります。生きている意味がそこにあります。あなたに与えられたこの命をとおして、神の栄光を現すことができますように。
牧師　和田一郎
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